
台湾研修の記録
洪敏莎さん
医学部・医学科
留学期間:2017年 8月 6日 ~ 2017年 8月19日
留学先:輔仁大学
留学先大学について
輔仁大学は、新北市内にあり都会の真っただ中にありながらも緑溢れた学校です。35~36度ある台湾で、夏バテしそうになりましたが、授業中はクーラーがあるので快適でした。夏休みであるのにもかかわらず大学生や大学院生が私たちのサポートや大学周辺を案内してくれたり、時には食事をともにしたりとバックアップ体制は万全だったと思います。
学習面について

午前中は主に中国語の授業、午後は台湾の文化や歴史の講義、フィールドワークでした。中国語の授業は二つクラスがあり、鈴木統大さんとは別のクラスでしたので、そちらも参考にしていただけるとよいと思います。担当の先生は欧米諸国から台湾に宣教師として来た人々に教える北京語教師で豊かな表情やジェスチャーで分かりやすく、印象に残りやすかったです。実際に外で買い物のシーンをビデオに撮ってくる宿題もあったりと、緊張もしますがいい経験になりました。午後には、台湾人にとっての宗教を座学で教わった後に祈願の仕方を龍山寺に赴き実践してみたり、台湾に進出している日本の外食チェーンを観察したりと、興味深いことを発見し楽しみながら学習できたと思います。さらに、輔仁大学の大学院生によるエクストラクラスもあり発音練習はもちろん文法や構文学習では台湾ならではの例文があり、自分の中ではいいリマインドになったと思います。
生活について

輔仁大学の寮の中では一番綺麗な寮だそうでしたが、部屋ごとに綺麗さはまちまちだったようです。コインランドリーがあり洗濯には困りませんでした。寮には調理設備がないので、自助餐や外食をすることがオーソドックスな食事形式です。(台湾は外食文化ですから、そんなに値段も高くありません。特に大学周辺は良心的です。)ベッドは日本のものと比べて硬いです。慣れていないとつらいかもしれません。ルームメイトは同性で、同じ学校の生徒になる場合が多かったです。私は東洋大学の学生と2人部屋になり親しくなりました。一方で、私が今回の滞在で苦しんだのは温度調節です。松本とは全く異なる蒸し暑い天気に風邪をひいてしまい、せっかくのフリーデーは丸一日寝て過ごしました。ただ、それでも最終日前日に小旅行などが設けられていて観光もできるという充実したプログラムでしたので、十分満足しています。温度調節の利く上着を持参するのを強くお勧めします。また日傘と帽子も必要だと思いました。交通機関もわかりやすく、観光もしやすいと思います。
留学で得たこと

私は何度も台湾に訪れたことがありましたが、このように正式な授業を受けたのは初めてで、台湾を見つめ直すいい機会になりました。たとえば自分では絶対に訪れることのなかった日本台湾交流協会で台湾経済の動向等を聞いたり貴重な経験ができました。将来台湾との交流や中国語を軸に仕事をしようと考えている学生や、日本語教師として活躍したい学生、日本で働きたい台湾人学生を見て刺激を受けました。自分も医学をしっかりと勉強しつつも、自分の語学力を伸ばすことで将来外国人にも対応できるようになりたいです。
後輩へのアドバイス

このプログラムは台湾人のフレンドリーな性格に触れられ、台湾人に限らず多種多様な友人が作れる絶好の機会だと思います。私の場合、自身が理系ですので専門を超えた文系の友人の話を聞けたのも面白かったです。食べ物は基本的に日本人の口に合うと思いますし(臭豆腐以外…?)、比較的物価も安いです。海外初体験の方にも向いている国だと思います。ぜひご都合があうのなら参加するべきだと思います。中国語の学習もしっかりとできるので、中国語に興味のある方はおススメです。